比較文化史学の範囲や概念は、本来広く多用な要素から成り立っていますが、比較文化史学研究室では、教官の専門構成(教授2名)の関係上、史料学をベースとして、中国を主とした東アジア社会・文化史の比較研究、及びロシア近代のアジア・極東政策史の研究に重点を置いています。
比較文化史学は、東北アジア研究センターと文学研究科が協力講座として設定した研究室で、大学院のみで構成され、学部には設置されていません。しかし、授業などの聴講を含めて、東北大学在籍の学生にはオープンされた研究室です。
比較文化史学では、歴史学専攻に属していますが、学生は、史料学や比較文化という広い観点のもとで、中国文学、中国民間信仰、中国史、日本文化、日本美術、中国美術、アジア及びヨーロッパ印刷史、ロシア史、ソ連史など各地域に及ぶ多方面のテーマを選ぶことが出来ます。そして、勉強する中で、「博士前期を比較文化史学専攻分野、後期を○○専攻分野などに進学」、或いは「博士前期を○○専攻分野、後期を比較文化史学専攻分野に進学」といった選択も可能です。文学研究科の関連講座は本コースの学生にも大切な講義がありますので、密接な関係を保つことを勧めています。
院生は文学研究科に所属しますが、教官2名は東北アジア研究センターに所属し、文学研究科には協力講座として参画して、教育・研究に携わっています。現在、院生は前期課程に2名、後期課程に2名在籍しています。
院生は研究の必要性から、文学研究科の東洋史・中国思想・中国語中国文学・東洋史等、関連分野の授業にも出ています。
教育内容の充実のために、外部から非常勤講師を招聘することもあります。
中国やロシア、アジア・ヨーロッパ・アメリカの研究者と交流を持ちつつ、フィールド調査を含めた共同研究を実施しています。
本研究室では、東アジアや東北アジア、ロシアなどの地域文化はもちろんのこと、文化史や政治社会史など多様なテーマに関心を持って勉強したいと考えている学生・社会人の方々を歓迎します。
入学試験は、毎年、秋期と春期2回実施しています。本研究室は教員構成が特殊なこともあり、そのため、研究室の状況を正確に把握するために、受験予定者は事前に本研究室の教員に連絡をとることをお勧めします。
2012.7.17 |
2012年7月30日(AM10:00〜PM17:00)・31日(AM10:00〜PM16:00)東北大学オープンキャンパス・大学院説明会にあわせて、大学院比較文化史学研究室による、研究室見学会を行います(文学部棟8階827室)。
見学会では史料展覧会を実施し、研究や授業で使われる歴史的史料や絵画、彫像などを展示します。
高校生・大学生に限らず、中学生や一般の方々など、どなたでも見学可能です。(予約不要)
詳しくはこちらをご覧下さい。 |
2010.7.23 |
平成22年度4月から寺山恭輔准教授が本研究室の主任となりました。 |