「書物・出版と社会変容」研究会へのお誘い


 科学研究費特定領域研究「東アジア出版文化の研究」の交付を受けて、この8月から、「書物・出版と社会変容」研究会を立ち上げることとなりました(来年度まで)。

 書物・出版が社会をいかに変えてきたのか、逆に社会が書物・出版のありようを規定してきたのか、また変えていったのか、書物・出版と社会との関係について、議論できたらと思い、皆様にご参加を呼びかけるしだいです。お忙しい時期とは思いますが、是非ともご参集頂ければ幸甚に存じます。また科研関係者以外にも広く参加を呼びかけたいと思っておりますので、皆さんのお近くの方々(院生をはじめとした若手研究者も含めて)にもご案内いただければありがたいです。どうか宜しくお願い致します。


8月例会のプログラム
日時:8月2日(土) 午後13時〜
会場:一橋大学国立キャンパス(西キャンパス) 職員集会所
地図参照http://www.hit-u.ac.jp/annai/campus/index.html JR国立駅下車、大学通りを徒歩8分程。この地図の6番の建物です。文化財に指定されていませんが、東京国立博物館の方の話では指定に値する建造物とのことです。今回は都心の会場が押さえられませんでしたので、こちらでやらせていただきます。
報告:
高橋章則(東北大学)「型紙と版本と―伊勢から東北にやってきたモノたち―」(仮題)
小関悠一郎(一橋大学大学院)「領主層における書物の受容と藩政改革―米沢藩を事例と して―」(仮題)
若尾政希(一橋大学)「18世紀日本社会の変容と書物」(仮題)
報告順は未定です。現在のところ、若尾が趣旨説明を兼ねて序論的な報告し、続けて時代順に小関報告・高橋報告を行う予定です。
参加費:無料
懇親会:参加人数が確定できないため懇親会は設定しておりませんが、終了後、暑気払いと懇親を兼ねて有志でビアホールでも行けたらと思っております。これについてもご意見がございましたらお願いします。
レジュメを何部程度印刷したらよいか、目処のために出席される方はメール等でご連絡いただければ幸いです。もちろん当日参加も可です。
以上
 
 
日本で商業出版が成立するのは17世紀ですが、書物は急速に日本の社会に受容されました(たとえば、横田冬彦 『日本の歴史16 天下泰平』講談社、2002、参照)。書物・出版はいかなる社会変容を引き起こしたのか。今回は18、19世紀の日本社会をフィールドにこの問題を考えてみたいと思います。他の時代・他地域をフィールドとした研究者の方々にもご参集いただき、比較史・比較文化的視点から、議論を提起いただければと思います。
 
なお、今年度は以下の日程で研究会を開催する予定です。
  9月13日(土) 一橋記念講堂会議室(神田)
  10月4日(土) 未定 (都心で会場を都合いただける方がおられたらご一報下さい。)
  12月20日(土) 一橋記念講堂会議室(神田)
  1月10日(土) 一橋記念講堂会議室(神田)
  2月以降は未定です。
報告者は、9月例会の一人をのぞいてまだ決まっておりません。「この日にこのぐらいの時間で報告をしたい」とか、「こういったプロジェクトで報告をやりたい」という申し出をお待ちしております。また私が報告のお願いをするために、皆さん方(科研の班に関わらず)にご連絡を差し上げることがあると思います。
その折には、どうかお引き受けいただければありがたいと思っています。宜しくお願いします。
 
一橋大学大学院 社会学研究科
総合社会科学専攻(社会史日本)
若尾政希