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東北アジア研究センター 研究ユニット「東アジア出版文化」

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第4回東アジア出版文化に関する国際学術会議

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独立行政法人日本学術振興会 国際研究集会

国際研究集会名

和文名:「第4回東アジア出版文化に関する国際学術会議」
英文名:「The 4th International Scientific Conference on Publishing Culture in East Asia」

開催期間:平成20年7月28日〜29日(2日間)
開催場所:7月28日仙台国際センター、7月29日東北大学附属図書館2号館

主催機関等の名称:

(1)主催:

独立行政法人日本学術振興会 国際研究集会「第4回東アジア出版文化に関する国際学術会議」実行委員会

(2)共催:

独立行政法人日本学術振興会 アジア・アフリカ学術基盤形成事業「東アジア出版文化国際研究拠点形成及びアジア研究者育成事業」、東北大学東北アジア研究センター研究ユニット「東アジア出版文化国際研究拠点の形成」

(3)後援:

財団法人東北大学研究教育振興財団

開催スケジュール
ポスター

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実施内容

参加者数

総計118人
日本国内96人
日本国外22人
(内訳:中国10人、 韓国8人、台湾1人、ロシア1人、アメリカ1人、ニュージーランド1人)

国際研究集会「第4回東アジア出版文化に関する国際学術会議」は、2日間に分けて開催した。

第1日目は国際研究集会の本体として、「近世東アジアの出版文化と中国小説」というテーマで、中国近世江南及び福建方面の出版と流通、編集者に主眼を置いた明代建陽の出版システム、中国中世文学が印刷術の進展によって変形して行った流れ、及び朝鮮朝での三国志演義の出版を中心とした中国小説の複刻事業を講演で紹介し、各セクションごとに各国の専門家が評論を加える形式で進めた。一方、パネルディスカッションでは、三国志演義など中国四大奇書を中心とする小説が元明時代いかに発展し、相互関係を持ったかについて、元明の書林の営業、四大奇書及び短篇小説相互の文学的関係を考慮に入れて討論をした。

第2日目は、アジア・アフリカ学術基盤形成事業の分科会として、セミナー形式による「日本の出版文化研究」というテーマで、会場を変えて東北大附属図書館会議室で実行した。 まず、セミナー(A)「日本近世の出版文化と社会」は、鈴木俊幸先生によって、江戸時代の出版が書物系と草紙系に分かれつつも、後半になって相互の流通網拡大から識字率や文化情報ネットワークが構成され、近代日本社会の基盤が作られたという点が紹介された。 次いで、セミナー(B)は「外国人研究者の見たクールジャパン」と題し、ニュージーランド・中国・ロシア・韓国の日本学研究者によるパネルディスカッションを行い、各研究者が日本研究から何を学び、自国の文化との差違をいかに理解したかという点で話を進めた。セミナー(C)は、東北大学の貴重書を通して、写本から宋元明の木版本、朝鮮古活字本や清明図巻・仕女図巻などの原本を実見して、その特徴を分別できるようにと企画され、専門家の説明を添えた。